DPオペレーター オンボードトレーニング

陸上の船舶シミュレーショントレーニングは、オフショア業界において長年有効かつ一般的なリソースとなっています。リアルな現場経験の補完となりますが、実際の海上体験の代替とはなりません。
理想的には、現役の船舶で海上トレーニングを行い、受講者が実際の海況を経験することが最善策です。そのためLerus Trainingは、学生が現実的な船上トレーニングに従事できるよう、海上研修船を用いたプログラムを開発しました。これにより、船の操船や緊急時対応などリアルな状況下で学ぶことが可能です。

オフショア支援船は規模・複雑性ともに拡大しており、必要なスキルや経験を有するデッキオフィサーの確保がますます困難となっています。本トレーニングプログラムは、The Nautical Instituteによるダイナミック・ポジショニング・オペレーター（DPO）向けトレーニングスキームに準拠して開発されました。
このプログラムの目的は、受講者が人為的なインシデントを回避できるよう、DPOのDPスキルおよび基本的な船上慣熟スキルを徹底的に高めることにあります。

対象

DPシステムシミュレーターで基本スキルを取得し、DPオペレーションの理論知識を有する将来のダイナミック・ポジショニング・オペレーター。

• DPシステムの主要構成要素の場所・識別の実践。
• DPシステム各要素の機能説明。
• 船舶が保有するDP関連ドキュメント類。
• 船固有のリファレンスシステムの実用・制限、干渉・故障・シャドウセクター・環境および外的要因による影響への対応。
• モーションリファレンスシステムの実践的使用、干渉・故障の影響理解。
• DPオペレーション時のブリッジ組織と運用手順。
• 手動操船からDP制御への切替手順。
• 待機位置から作業位置までの船舶の移動手順。
• 作業位置での船舶監視。
• 作業場所からの安全な離脱手順。
• DPモニタリング及び警報システムの実務知識。

受講者は、海上にてDP慣熟期間を経て、The Nautical Instituteのトレーニングスキームに準じたDPオペレーター・ログブックの主要項目について能力証明を行います。

DP慣熟期間に基づく口頭試験およびレポート提出。

• 有効なSTCW CoCを保持していること
• DPOインダクションコース修了済みであること
• オンラインアセスメントを合格し、The Nautical Institute DPオペレーター・ログブックを取得していること
• 有効な健康診断証明書を所持していること