緊急時対応認識および承認コース (ERACK)

緊急時対応認識および承認（ER-ACK）トレーニングは、海上での人命救助、海洋環境の保全、船舶の損害低減に関する緊急対応について、理論および実践の知識を提供します。継続的な訓練や実践的な訓練は不可欠ですが、緊急時にクルーが指示に従うことを保証できるわけではありません。本コースでは、船内で発生する可能性のある緊急事態にどのように対処するかを習得します。船上での継続的な訓練や実践的演習は、クルーが緊急事態に効果的に対応する助けとなりますが、まずは船内で発生しうる多種多様な緊急時の状況を理解しておく必要があります。このトレーニングは、現場を理解し、実践から学ぶことで緊急時対応の意識と備えを高めることを目的としています。

船舶に乗船するすべてのクルー（オフィサーおよびレーティングを含む）

有効な健康診断証明書と、個人用生存技術（A-VI/1-1）、消火および火災予防（A-VI/1-2）、基礎応急手当（A-VI/1-3）、個人安全および社会的責任（A-VI/1-4）、セキュリティ認識習熟証明（A-VI/6-1）のSTCW証明書が必要です。

訓練センターでの理論講習（30％）と、緊急時対応訓練施設での実技訓練（70％）：

• 船内緊急時対応および準備
  • 緊急時対応の基本的知識
  • 会社の安全文化と意識
  • 緊急時対応装備の正しい使用方法
• 船内緊急時対応
  • 緊急時対応の要件
  • 実際の、状況別による緊急シナリオへの対応
• 緊急対応チームメンバー（ERTM）
  • 船内クルーの緊急時対応
  • 緊急対応チームメンバー向け実技演習

• PPE（個人用保護具）
• 耐火服
• 消火器具（水、泡、ドライパウダー、CO2）
• 発煙筒類

会社の要件またはランダムで実施

受講者は、緊急時における自身の役割と責任を実践的シナリオを通じて理解し、船上での消火活動やその他の緊急事態への対応能力を証明できること。

有効な船員手帳、健康診断証明書、有効な写真付き身分証の所持が必要です。